メラトニンが不足するとどうなる

眠るのに必要なメラトニンが不足するとどうなる

メラトニンとは

朝の光を浴びると体内時計が動き出します。これは体内時計がリセットされた状態なので、一日の活動の始まりを意味しています。その時、体内時計からの信号により睡眠をつかさどっているメラトニンという物質の分泌が止まります。その後、14〜16時間後ほど経つと体内時計から「メラトニンを分泌」の指令が出されるため、眠りに適した状態となって眠気が出てくるというのが一般的な睡眠サイクルの流れとなります。

 

メラトニンの特徴として挙げられるのが、光によって調節されるということです。例えば夜に強い照明の下にいると体内時計が乱れてしまいメラトニンの分泌が抑制されます。これが起こることで睡眠のリズムが乱れてしまうため、様々な睡眠障害を引き起こしてしまうと考えられています。

 

ただ、残念なことにメラトニンは年齢を重ねるごとに分泌量が減ってしまいます。年を取ると朝早く目が覚めてしまったり、夜中に何度も目が覚めるという状態になるのは、加齢によって体内時計の機能が低下しているとされています。若いころよりも眠りの質が下がってしまっているのは、メラトニンの量が少ないことも一つの原因となってしまっているのです。

 

メラトニンが不足するとどうなる?

メラトニンが不足してしまうと、眠りの質を下げたり、睡眠障害などを引き起こしてしまう恐れがあります。メラトニンが不足して起こることとしてあげられることは、不眠症などのほかにも時差ぼけや月経の問題、悪性腫瘍、アルツハイマーなどの脳疾患を引き起こしやすくなるとされています。

 

また、体内時計が乱れたり自律神経の働きがにぶくなってしまうので、睡眠障害にプラスしてうつ病を発症させやすくなったりすることもあると言われています。さらに、メラトニンは活性酸素を除去する働きも担っているため、細胞の酸化を防ぐことができます。なので、様々なアンチエイジング効果が期待できますし、老化やボケの防止、アルツハイマー病やパーキンソン病、生活習慣病などの予防にも役立つとされています。

 

また、近年は、がん細胞の増殖や病状の進行を抑えてくれる働きがあるのではないかとされているため、がん治療にメラトニンが取り入れられるケースもあります。メラトニンは睡眠の質や生活のリズムを整えるのみならず、多岐にわたって活動しているホルモンなので、不足してしまうことで人体に様々な影響を及ぼしてしまうことが明らかになっています。